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山本勝也 - ケアフードサービス:老人ホーム・介護施設・病院給食の委託

お客様の声

山本勝也

食事の面で、株式会社ケアフードサービスには、
きめ細かな要望に協力いただき、本当に感謝しています

社会福祉法人「博愛福祉会」は1994年に兵庫県佐用郡佐用町(旧三日月町)に特別養護老人ホームを母体として「サンホームみかづき」を創設し、利用者の方々にとって住みよいだけではなく、職員にとっても働きやすく、地域の人々が交流しやすい明るい施設づくりを行っていらっしゃいます。その「サンホームみかづき」の山本勝也施設長にお時間をいただき、アニマルセラピーを活用した施設運営の様子などについて、お話を伺いました。同施設は、自立支援介護の一環として、おむつ外しの取り組みを行ってこられ、2016年3月に「日中おむつゼロ」を実現されたそうです。

  • 沢田正
  • 沢田正

社会福祉法人 博愛福祉会
サンホームみかづき 施設長山本 勝也さん

本日はお忙しい中、お時間をいただきまして、ありがとうございます。
社会福祉法人「博愛福祉会」は、兵庫県加古川市や尼崎市、姫路市などで特別養護老人ホームやデイサービスなど、数多くの施設を運営されています。その中で、最初に設立されたのが、ここ、兵庫県佐用郡佐用町(旧三日月町)にある特別養護老人ホーム「サンホームみかづき」だそうですね。

はい。1994年に設立し、今年4月に開設22周年を迎えました。ショートステイやデイサービスセンター、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、サービス付き高齢者向け住宅、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所、高齢者生活福祉センターを併設しています。軽度な方から重度の方まで、状態に応じたサービスをご利用いただけるよう、事業所間の有機的連携を目指した施設づくりを行っています。

佐用町はNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で有名になった黒田官兵衛に縁のある地だそうですが、自然が豊かで、四季を彩る花や紅葉が美しいと聞いています。「サンホームみかづき」の前にもりっぱな桜並木があり、とてもきれいですね。

施設がオープンするときに植樹したものです。毎年4月初旬に満開を迎えますが、ソメイヨシノと八重桜が交互に並んでいるので、長い期間花見を楽しむことができ、皆さんに喜ばれています。施設の利用者の方々の中には、「花見いこか~」と言って、犬やネコを連れて散歩に行かれる方もいらっしゃいます(笑)。

そうですか(笑)。いま、犬やネコを連れて散歩に行かれる方もいらっしゃるとおっしゃいましたが、こちらの施設ではアニマルセラピーを活用されていらっしゃいますね。

はい、開設時から取り入れています。アニマルセラピーは、大まかに「動物介在活動」と「動物介在療法」「動物介在教育」に分かれていますが、「サンホームみかづき」では、犬やネコを飼って「動物介在活動」を行っています。施設の利用者の方々は、動物とふれあうことによって情緒的に安定するだけでなく、余暇活動が充実し、生活の質を高めるための助けとなっています。利用者の方々と職員とのコミュニケーションの仲介役も果たすなど、犬やネコはいろいろなところで活躍してくれています。

いま動物はなん匹ぐらいいるのですか。

ネコが16匹で、犬が10匹います。小型犬、中型犬、大型犬がいます。職員の間で「動物介在活動委員会」を作り、施設の利用者の方々のために、犬やネコたちにどのように関わってもらえるのかを考えています。私たちの施設には、動物の心身をケアすることのできるドッグセラピストの資格や、動物の毛をシャンプー・カットしたり、健康チェックなどを行うことのできるトリマーの資格をもった職員がいます。もともと動物が好きでそうした学校に行って資格を取られたのですが、その技能を介護に役立てたいといって志をもってきてくださっているので、とてもありがたいです。

そうなんですね。ところで、この施設は活気がありますね。

特別養護老人ホームというとシーンとしているイメージがあるかもしれませんが、私たちの施設はにぎやかですね(笑)。「博愛福祉会」は理念の一環として、利用者の方々にゆとりや和やかさに満ちた心豊かな楽しい日々を過ごしていただくこと、自然と調和し、明るく笑顔のある生活をしていただくことを掲げています。それらを実践するために、施設の方針として、日中は利用者の方々にできるだけ部屋の外で過ごしていただくようにしているのです。ベッドに寝たきりの方々は、ベッドを廊下に出して人の輪に入っていただいています。その際にも、犬やネコたちがとても貢献してくれているのです。日中はとても活気がありますが、その分夜はとても静かです。皆さんはとてもよく眠れるようです。

なるほど。ところで、こちらの施設の食事は、ミキサー食や刻み食をお求めになる方が少ないですね。

はい。施設のご利用者の方々の幸せを目指して、5年前から「常食化運動」に取り組んできた結果です。この間に常食を取られる方の比率が4割上昇しています。おむつを外す取り組みも5年前から行っています。食べ物をミキサー食や刻み食ではなくて常食にすると、よく噛んで食べますから噛む力がつきますし、飲み込む際にむせることがなくなります。それだけではなく、常食にすると食物繊維を多く摂ることができますから、固まった便が出やすくなるのです。歩行練習にも力を入れています。歩くと腸の動きがよくなるので、トイレに座ると、自然と便が出やすくなります。また、水分を1日に1600ミリリットル飲むことを目標にしています。こうした結果、5年かかりましたが、今年の3月に「日中おむつゼロ」を達成することができ、全国老人福祉施設協議会、神戸老人福祉施設連盟から表彰状をいただくことができました。この取り組みを推進していくなかで、食事の面で株式会社ケアフードサービスさんにはきめ細かな要望にご協力いただき、本当に感謝しております。

ありがたいお言葉です。最後になりますが、「サンホームみかづき」さんは地域への貢献ということをとても大事にしていらっしゃいますね。株式会社ケアフードサービスもその想いに共鳴して、食材は地産地消にこだわって微力ながらこの地域に貢献できるよう努力してきました。

ありがとうございます。食材は野菜も肉も冷凍物ではなく、新鮮なものを入れていただいており、ありがたいです。地域への貢献もアニマルセラピーの活用も、今年急逝した前施設長の濱谷京子参与が開設時から率先して頑張ってきた成果だと思っています。私たちは、その志を継いでこれからも理念の実現に努めていきます。

(株式会社ケアフードサービス社内報より転載)

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